定期清掃の予定管理ガイド
契約から案内・施工後の更新まで
定期清掃は「現場と作業ごとに次回予定を持ち、案内状況を記録し、施工後に次回分へ更新する」流れで整理できます。カレンダーに予定を入れる前に、何を1件として管理するかを決めることが出発点です。
このガイドは、複数の定期案件を持つ小規模な清掃会社向けの運用提案です。現場での作業方法や、一律の清掃頻度を定めるものではありません。実施内容・周期は契約に合わせて確認してください。
顧客・現場を整理 → 作業と周期を確認 → 次回予定を記録 → 顧客と日程調整 → 施工 → 履歴を残し次回へ更新
途中で変更があったら、関係する予定と案内状況の両方を見直します。
1. 顧客・現場・作業を分ける
請求先の会社と清掃する建物は、必ずしも一対一ではありません。同じ建物でも床面清掃とガラス清掃では、実施日や周期が異なる場合があります。
予定は「1現場の1種類の作業」を基本に管理します。顧客名だけで一つにまとめると、どの作業の次回日なのか分からなくなるためです。
| 顧客 | 現場 | 作業 | 予定の管理ID |
|---|---|---|---|
| 青葉管理 | 青葉ビル | 床面清掃 | J-001 |
| 青葉管理 | 青葉ビル | ガラス清掃 | J-002 |
| 青葉管理 | 若葉ビル | 床面清掃 | J-003 |
台帳の項目や複数現場の整理例は、顧客台帳・現場台帳の作り方で詳しく説明しています。
2. 次回予定の根拠を揃える
次回日を決める際は、契約で実施月・日が指定されているかを先に確認します。「前回の施工日から6か月後」と「毎年4月と10月」では、延期が起きた後の予定が変わります。
- 施工日を基準にする場合:実施工日と周期から候補日を計算し、実施可能日を確認します。
- 契約で時期を固定する場合:契約に沿う予定を設定し、延期した今回の日付から機械的にずらさないようにします。
- 初回施工の場合:前回日がなくても、合意した初回予定を記録します。
年間の繁閑を見たいときは年間計画、次に案内する現場を探すときは次回予定の一覧を使います。配布中のExcelは後者で、12か月分の実施日を自動展開するカレンダーではありません。
3. 案内から予約確定までを記録する
「案内を送った」と「実施日を合意した」を区別します。予定日だけでは、誰に連絡する必要があるか判断できません。
| 状況 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 案内前 | まだ案内していない | 担当者が内容と候補日を確認する |
| 案内済 | 案内し、返答を待っている | 合意した確認時期に見直す |
| 日程調整中 | 日時を相談している | 残る確認事項を解消する |
| 予約確定 | 双方で日時を合意した | 予定と当日の申し送りを揃える |
返事待ちの案件は、案内済みのまま止まりやすい場所です。最終連絡日・担当者・次の確認日を備考などに残します。実際のメールや電話記録も確認し、別担当が受けた返答を見落とさないようにします。
4. 施工後に次回分へ更新する
今回の予定を上書きする前に、実施工日や作業内容など、必要な履歴を保存します。その後に次回予定を確認し、案内状況を「案内前」に戻します。
- 今回の実績を記録する。
- 前回施工日を更新する。
- 指定予定日が残っていれば、次回分に直すか空欄にする。
- 契約の周期・固定時期と次回予定が合うか確認する。
- 案内状況と古い返事待ちの備考を整理する。
延期しただけの案件と、契約が終了した案件は分けます。終了した案件を案内対象から除く一方、必要な履歴は社内の保存方針に沿って扱います。
5. 確認担当と運用を決める
一覧を作るだけで終わらず、確認する人とタイミングを決めます。たとえば週初めに期限超過・近い予定・返事待ちを確認し、日程変更や施工完了は分かった時点で更新する、と役割を分けます。
確認頻度や案内の早さは、現場の調整期間に合わせて決めてください。30日前の確認ですべての現場に対応できるとは限りません。
Excelで同じ情報を何度も転記している、更新担当が分からない、閲覧だけの人にも編集を許してしまう、といった課題があれば、管理ソフトの選定項目を使って必要な機能を整理できます。
課題別の記事一覧
- 顧客・建物の情報を揃える:顧客台帳・現場台帳
- 次回日を一覧にする:Excel管理表
- 連絡漏れを見直す:案内管理の手順
- 文面を整える:メール例文
- 仕組みを選ぶ:管理ソフトの選び方
- 今の表から移す:Excel移行のチェックリスト
無料の次回予定・案内管理表を使い、今月と来月の案件から整理できます。
管理表と記入例を見る